日本語の「以上、以下、超、未満」は混乱が見られるようで、以下、整理してみます。

「以上」と「以下」は、基準となる数値またはレベルが含まれます。
「5以上」=「5」は入ります。つまり、5、6、7…が該当します。
「5以下」=「5」は入ります。つまり、5、4、3…が該当します。

「超」と「未満」は、基準となる数値またはレベルは含まれません。
「5超」=「5」は入りせん。つまり、6、7、8…が該当します。
「5未満」=「5」は入りません。つまり、4、3、2…が該当します。

more than two

次に英語です。

出典:ブラックリスト(The Blacklist)、シーズン1、エピソード1、PotPlayerで再生(日本語字幕と英語字幕を同時表示)

英語原文:I never sleep in the same location for more than two nights in a row.
日本語訳:私は2晩以上同じ場所で寝ない。

上の場合、more than two nightsは「2晩を超えて」の意味です。したがって、「3晩以上(2晩を超えて)同じ場所で寝ない」、つまり「同じ場所で寝るのは2晩まで」が正しい訳です。

ただし、以上、以下、超、未満は、日本語と英語の両方で混乱があるのでややこしいところです。脚本を書いた人が誤解しているという事もあります。 類例として下記のような訳があります。最近はあまり見かけないようですが、以前はよくありました。

You may not use the software on more than one computer at a time.

誤:当該ソフトウェアを同時に1台以上のコンピューターで使用することはできません。
正:当該ソフトウェアを同時に2台以上の(1台を超える)コンピューターで使用することはできません(つまり使えるのは1台まで)。 「1台以上のコンピューターで使用できない」のであれば、そのソフトウェアをまったく使えないことになります。

英語の用法を下記にまとめます。

以上
… or more(moreのほか、longer、higherなど。orの代わりにandも可能だがorがずっと多い)
not less than … greater than or equal to … (数学・技術表現、下記を参照)

以下
… or less(lessのほか、shorter、lowerなど。orの代わりにandも可能だがorがずっと多い)
not more than … less than or equal to… (数学・技術表現、下記を参照)

超(こえる)
more than …
over … (基準となる数値が入るかどうか曖昧なので、あまり使われない)
above … (同上)

未満(下回る)
less than …
under … (基準となる数値が入るかどうか曖昧なので、あまり使われない)
below … (同上)  

以下、参考までに。 数学記号です。

記号 文字表現
= equals 1 + 1 = 2
not equal to 1 + 1 ≠ 1
     
> greater than 5 > 2
< less than 7 < 9
     
greater than or equal to marbles ≥ 1
less than or equal to dogs ≤ 3

出典:https://www.mathsisfun.com/equal-less-greater.html

 

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